ACT誕生の物語

生態系の中にしか存在しないもの

ACTの原点は、
大阪大学大学院薬学研究科で研究をしていた頃にあります。

当時私は、
赤潮の原因となる植物プランクトンの研究をしていました。

研究を進めるためには、
まず植物プランクトンを大量培養する必要があります。

論文に掲載されている成分をもとに人工海水を調製し、
プランクトンを培養しました。

ところが、

死にはしないものの増えません。

本来であれば昼と夜で海中を上下に移動するはずのプランクトンが、
底に沈んだまま動かなくなっていました。

よく観察すると、
葉緑体の色も抜けており、
光合成がうまくできていないようでした。

そこで私は、

「何か自然界に存在する微量成分が足りないのではないか」

と考えました。

そして試しに、
滅菌した天然海水を数滴だけ加えてみました。

すると翌日には、

失われていた色素が回復し、

上下運動も再開し、

再び増殖を始めたのです。

この経験は私に大きな問いを残しました。

自然界には、

生き物によって作られる極めて微量な何かが存在している。

それは現在の分析技術では十分に捉えられず、

人類もまだ自由に作り出せない。

しかし生き物にとっては不可欠なものなのではないか。

そんな仮説を持つようになりました。

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農業と健康への違和感

その後、
農業分野の仕事に携わるようになりました。

肥料も十分に与えている。

病害虫対策もしている。

それなのに原因不明の生育不良が起こる。

植物工場でも同じような現象が起こる。

また一方で、

アトピー性皮膚炎、

潰瘍性大腸炎など、

原因が十分に説明できない病気が増えていることも気になっていました。

そのたびに思い出したのが、

あの植物プランクトンの研究でした。

もしかすると、

私たちは生態系の中で生み出されている重要な何かを見落としているのではないか。

植物も。

人も。

本来は生態系の中で生きる存在です。

生態系から切り離された時に失われるものがあるのではないか。

そんな考えを持つようになりました。

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宇井先生との出会い

そんな中で出会ったのが、

最上蘭園の宇井先生でした。

宇井先生は、

世界的なラン育種家として長年植物と向き合い続け、

植物の反応を何より大切にしてきた方です。

私たちはすぐに意気投合しました。

私が持っていた

「生態系の中にしか存在しない何か」

という視点。

宇井先生が長年積み重ねてきた

「植物の生体反応を見る力」。

互いの知見を持ち寄りながら試行錯誤を重ねる中で、

植物が大きく反応する発酵エキスの選抜技術が生まれていきました。

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ACTの誕生

私たちは、

植物も人も、

本来は自らを支える生態系を育てる力を持っていると考えています。

そして、

その力を引き出すためには、

生態系とのつながりを思い出すための情報が必要なのではないかと考えています。

ACTは、

Acknowledge
(生態系の存在を認識する)

Connect
(生態系とつながる)

Transform
(生態系の力を自らの生きる力に変える)

という考え方から生まれました。

2023年、

こうした想いと技術を社会へ届けるために、

合同会社ACTを設立しました。

私たちはこれからも、

生命と生態系が再びつながる未来を目指して歩み続けます。

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