森と畑の違い、そしてACT農法の秘密


森と畑ってどう違うの?

子供(ゆうと):
「お父さん、どうして森では肥料や農薬を使わないのに、畑では必要なの?」

父親:
「いい質問だね、ゆうと。森と畑は、大きく違うんだ。森では、木の葉っぱや動物のフン、虫の死骸なんかが地面に落ちて、それを土の中の微生物やキノコの仲間たちが分解して、栄養に変えてくれているんだよ。これが自然の仕組みなんだ。」

ゆうと:
「じゃあ、畑ではそれができないの?」

父親:
「畑では、収穫の時に作物を持っていっちゃうから、土に栄養が残らないんだ。だから、肥料を足さなきゃいけなくなる。それに、畑では同じ作物をたくさん育てることが多いから、虫や病気が広がりやすくて、農薬が必要になることもあるんだよ。」


ACT農法って何をしているの?

ゆうと:
「ふーん。じゃあ、ACT農法ってどう違うの?」

父親:
「ACT農法は、森の仕組みを畑に取り戻そうとする方法なんだ。具体的には、土の中に菌の仲間を増やすことで、自然の栄養循環を再現するんだよ。」

ゆうと:
「菌の仲間って、どんな菌?」

父親:
「例えば、白トリュフマツタケの菌みたいな、土の中で栄養を分解してくれる菌根菌や腐朽菌があるよ。この菌たちが、木の皮や落ち葉みたいなものをエサにして、土を豊かにしてくれるんだ。」


肥料や農薬は必要ないの?

ゆうと:
「じゃあ、ACT農法では肥料や農薬を全然使わないの?」

父親:
「基本的には減らせるけど、最初は少しだけ特別なエサを使うことがあるよ。それが、例えば油粕だね。これは、菌が木の皮を分解して土に広がるためのエサになるんだ。そして、菌がうまく働くと、植物が必要とする栄養を自然に土からもらえるようになるんだよ。」

ゆうと:
「菌が植物にごはんをあげてるみたいだね!」

父親:
「その通り!しかも、ACT農法では土が強くなるから、作物が虫や病気に強くなって、農薬も少なくて済むんだ。」


ペレポストって何?

ゆうと:
「そういえば、お父さんが言ってたペレポストって何?」

父親:
ペレポストは、木の皮を粉々にしてギュッと固めたペレットだよ。作るときに熱と圧力を加えるから、菌たちが食べやすい状態になっているんだ。」

ゆうと:
「それを土に入れるとどうなるの?」

父親:
「土の表面に撒いたり、浅く混ぜるだけで、菌たちがペレポストを分解して土を豊かにしてくれるんだ。でも、深く埋めちゃうと空気が足りなくなって菌がうまく働けないから、表面か浅いところだけに使うんだよ。」

ゆうと:
「へぇ、表面で働く菌もいるんだね!」


森を畑に取り戻す農法

ゆうと:
「なんだか、ACT農法って森みたいな畑を作るんだね。」

父親:
「その通りだよ!ACT農法は、自然の力を活かして、肥料や農薬をなるべく使わずに作物を育てる方法なんだ。これができると、地球にもやさしいし、畑も長く元気に使えるようになるんだよ。」

ゆうと:
「ぼくも将来、そんな畑を作ってみたい!」

父親:
「いいね!それならまず、森や自然の仕組みをもっと勉強してみようか。」


ACT農法のポイントまとめ

  1. 森の仕組みを畑に取り戻す
    • 微生物や菌類が木質バイオマスを分解して栄養循環を作る。
  2. ペレポストや油粕を使って菌を活性化
    • 肥料としてではなく、菌のエサとして窒素源を活用。
  3. 肥料・農薬を減らし、自然の力を活かす
    • 持続可能で環境にやさしい農法。

ゆうと:
「お父さん、教えてくれてありがとう!これ、学校の自由研究にしてもいい?」

父親:
「もちろんだよ!ACT農法で、自然と仲良くする方法をみんなに伝えようね。」

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