現代農業の矛盾:豊作と引き換えに失ったもの
現代農業は、
- 化学肥料で作物の成長を加速し、
- 農薬で病害虫を抑え、
- 短期間で大量生産する仕組みを発展させてきました。
しかし、その結果、
- 土壌の微生物多様性が失われ、
- 作物の生命力が低下し、
- 農地自体が疲弊し、
- 病害虫のリスクが常に高い状態に。
農薬なしでは、作物を安定生産できない「不自然な農地」が広がっています。
根本原因:菌と植物の共生ネットワークの断絶
本来、森では農薬も肥料もなしに植物が健やかに育ちます。 それは、菌類(特に白色木材腐朽菌)と植物の共生関係によって、
- 栄養循環が絶えず行われ、
- 病害菌や害虫が自然に制御されているからです。
ところが、 現代農業では、
- 土壌消毒、
- 化学肥料の過剰施用、
- 農薬の連用、 によって、菌と植物の共生ネットワークが崩壊しました。
これにより、
- 土壌に有象無象の腐敗菌・病原菌が蔓延し、
- 植物は孤立し、
- 生きた植物まで病原菌に侵食されるようになったのです。
つまり、 農薬が必須になったのは、自然の守り手である共生菌を失ったからなのです。
悪循環:農薬依存のスパイラル
農薬で病害虫を抑える ↓ ↓ さらに土壌の微生物が減る ↓ ↓ 植物の防御力が落ちる ↓ ↓ さらに農薬に頼る ↓ ↓ 環境負荷とコストが増大
この悪循環が、
- 農業の持続可能性を脅かし、
- 環境破壊と食料安全保障リスクを高めています。
共生農業の必要性
共生農業とは、
- 菌類と植物の共生環境を農地に再生し、
- 自然の栄養循環と自己防御力を取り戻す農業です。
これにより、
- 土壌が「命を育む場」として復活し、
- 作物自身が健康に育ち、
- 病害虫に強くなり、
- 肥料や農薬への依存を大幅に減らせます。
つまり、 「農薬がなくても守れる農地」をつくる唯一の道が、共生農業なのです。
未来に向けて
共生農業は、
- 持続可能な食料生産、
- 生態系の回復、
- 地球環境の再生、
- 子どもたちへの安全な未来、 を同時に実現する可能性を秘めています。
断絶から共生へ── ACT for happiness!
私たちは、 生命と共に生きる新しい農のかたちを、 世界に広げていきます。